Manufacturing
Industry
製造
2003年入社
Y.I
真空バルブの専門性と可能性に惹かれて入社を志望
私は子どもの頃から自転車をいじったり、プラモデルを作ったりするのが好きだったこともあって、地元の工業高校に通っていました。高校を卒業したら就職するつもりでしたが、当時は漠然とモノづくりに携わりたいなというくらいにしか考えていませんでした。それでたまたまブイテックスの求人を見かけ、実家が近いこと、そしてニッチでおもしろそうな仕事をしていそうだなということで、興味を持つように。
そして、企業見学などで真空バルブの可能性をひしひしと感じ、さらに興味が湧き、志望してみることにしました。その後の面接ではブイテックスが専門的な技術を持っていることをあらためて実感することができ、ぜひ挑戦してみたいという気持ちになりましたね。幸いにして採用していただき、それ以来、一貫してモノづくりに携わらせてもらっています。
繊細な組み立ての管理や韓国工場の立ち上げが飛躍のきっかけに
私は真空バルブの組み立てを行う製造部門に所属し、作業や進捗の管理などを担当しています。多品種少量生産体制を主軸としていることもあり、1日のうちに数百種類の部品を使って、数十種類の製品を作り上げなければならないので、製品や部品の管理には繊細な注意力が求められます。また、真空バルブの組み立てには100分の1mm単位の調整が必要になるし、ちょっとしたズレや異物混入などが性能に影響を与えかねないので、作業はクリーンルームの中で慎重に行われます。私も入社当初はなかなかその重要性が分からずにいましたが、真空バルブごとの特性や構造を理解できるようになると、その繊細な作業にもおもしろみを感じるようになっていきました。もちろん、時にはほんのわずかなズレが影響し、想定通りの性能にならず、四苦八苦することもあります。そして、そのたびごとに部品や組み立て方を検証した上で再チャレンジしなければならないし、場合によってはオンリーワンの職人技を要することもあるのですが、こうした努力が結実し、クライアントに出荷できた際には何ともいえない喜びを感じることができます。
これまでの経験の中で特に印象深かったのは、10年ほど前に韓国工場の立ち上げを担当した時のことです。日本と韓国の間を何度か行き来した後に、1年半ほど現地に駐在、生産ラインはもちろん、トイレやコンセントの配置などを念入りに確認しながら建設に取り組んだわけですが、中でも人材教育には大変な苦労が伴いました。当初は日本人の社員を指導する感覚で接していたのですが、それだとまったくうまくマネジメントすることができず、何度も頭を抱えてしまいました。最終的に分かったのは、言語的な問題から意思疎通が難しい中でも、相手を尊重しながら明確かつ詳細な指示を出さなければならないし、より入念な進捗チェックなどが必要だということです。もっとも、その結論に至るまでには多くの困難がありましたが、その甲斐もあって現地の韓国人社員たちとは今も連絡を取り合うほどの信頼関係を築くことができましたし、国は違えども同じ製品を、同じモチベーションで作っている仲間がいるということを実感できる素晴らしい機会になりました。若手社員にも積極的にこういった経験を積んでもらい、視野を広げていってほしいと思います。
生産ラインを安心して任せられるような
自立した人材を育てたい
ここ数年は真空バルブの生産量がかなり増えていますし、これからもその傾向は続くと思われるので、製造部門としてどう対応していくかということを真剣に考えなければなりません。しかし、当社は多品種少量生産体制を主軸にしているため、単純に生産ラインを増やせばいいというわけではありません。生産ラインを安心して任せられるリーダーの育成がポイントになってくるので、最近は後輩にある程度は仕事を任せ、できるだけ自分で考え、動いてもらうようにしています。どんな職場でも同じかもしれませんが、これからはますますそういった自立した人材が必要になるのではないでしょうか。ちなみに、それは新入社員にもいえることです。できるだけ前向きで、チャレンジ精神を持った人たちと一緒に働きたいですね。あと、ここ数年は後輩や子どもたちの成長を何よりの楽しみとしてきましたが、コロナ禍が収束したら趣味のスキーやカメラなども再開できればと思っています。
1Day Schedule
ある1日のスケジュール
出社
1日のスケジュールの共有
製品についての進捗確認と各製品についての情報共有
資料作成、他拠点とのWebミーティング
工場で購入できる弁当でランチ
製造現場巡回、進捗確認、部下と製品について情報共有
退社。保育園お迎えやバスケ練習の引率